台南グルメではずせないのが、蝦仁飯(えびごはん)。
新鮮なエビを出汁で炊いたご飯にのせた、炊き込みご飯風な食べ物。
笑ってしまうほど、本当に小っちゃいお茶碗に入って出てきた。
サイドメニューは、鴨蛋湯(鴨の卵スープ)。
養鴨場では鴨の餌に、蝦仁飯を作るときに出るエビの殻を与えているというから、なんともエコなシステム。
店の前の歩道には、簡単なテーブルとイスが置かれていて、そこで食べる。
歩道なので、食べている横を人が通る。
すぐ側の車道は、車やバイクがびゅんびゅん通る。
屋根はあるので、雨の日でも暑い日でも大丈夫。
それは、台湾ではとっても当たり前の風景。
こんなに美味しいものが、こんなに安く食べられるのも、店舗施設にお金をかけないからなんだろうな。
また、台湾のこういう「小吃」と呼ばれる料理は、量が少ないのも特徴。
小腹が減った時ちょこっと食べるのにちょうどいい。
たくさん食べたければもちろん食べてもいい。
台湾の「小吃」の量が少ないのは、お金がない人でも美味しいものが食べられるようにだと聞いたことがある。
食べ物の味にこだわり、かつ人に優しい台湾ならではの、そういう考え方って大好き。
さて、蝦仁飯のお味はというと。
見た目と同じで、味もとっても素朴。
でも、食べれば食べるほどじんわりエビの風味が口に広がって、しみじみ美味しい。
初めて食べたのに、なぜか懐かしい味。
あ~こんなに美味しいごはんをいつも食べられるなんて、台南の人達がうらやましい。
鴨の卵スープは思ったより甘かったけど、これも優しい味わい。
ものすごく地味だけど、毎週食べたい蝦仁飯。
これを食べるために、今すぐ台南に行きたい。
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